何故 生前退位を取りあげるのか?
生前退位の問題をなぜ取りあげるのかと思われていることでしょう。 お話しします。
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東日本大震災により、福島第一原発で水素爆発が起きた瞬間を私もテレビで見ていました。下の2つの画像をクリックすると動画になります。2011年3月にタイプスリップします。
そして、メルトダウンが起きて放射能が拡散し、政府の『SPEEDI』(緊急時迅速放射能影響予測システム)の情報発表が遅れ、安全なところに避難したはずの被災者の方々の上にも、放射能が降り注いでいたことが後で判明しました。
特に子供への健康被害が非常に危惧され、悪夢のような期間でした。
東京電力や、当時の官邸の対応。御用学者や、歴代政府・経産省・文部科学省、電通などに責任を追及する矛先が向けられました。
しかし、マスメディアの対応は、それで良かったのでしょうか。
一番の責任者は先ほど挙げた方々に間違いは無いと思います。
しかし、それに続いて責任を追及されるべきはマスメディアである筈で、本質的には無関心だったこの私自身だと思ったのです。
私を含めて多くの国民が原子力行政と言われるものの本質(東海村事故の現実や高速増殖炉もんじゅの実情、最終処理問題など)を真剣に捉えようとはしてこなかった。想定外の事態も想定できなかった。いや、本当は最悪の事態はすでに想定されていた。想定されていたからこそ、都心部から遠く離れた所に、経済的に貧しい地域に、膨大な補助金や仕事口をちらつかせて建設していたのです。
私たちにこそ、歴代の政府任せにしてきた責任、彼らを選んできた責任があったと思うのです。呆れ果てることですが、現政権は未だに原発を推進しています。
大人になれるか心配している子供達。生きてサッカー選手になれるか心配する男の子。将来子供が出来るか心配している女の子達が書いた字を見るだけで、取り返しのつかない大きな責任を感じてしまいます。
爆発事故前の津波被害の時点のこと。さっきまで一緒にいた母親が津波に流されて、目の前の水没した町に向かって、慟哭する声で必死に「お母さん お母さん」と叫ぶ女の子の姿が、テレビを通じて目と耳に焼き付いて、未だにその悲痛な光景が頭から離れません。
津波警報を軽く見ていた大人達の責任は大きく、惨状を目の当たりにして悔やまれてなりません。
それが放射能による健康被害を心配する悲痛な子供達の叫びと重なり合って、それが私にとって一生のトラウマになったのです。
子供達の悲しむ姿や声には、どうしようもないほど胸がかきむしられるのです。
守れなくてごめん。
政府を不用意に信じてはいけない。学者を不用意に信じてはいけない。電力会社を不用意に信じてはいけない。マスメディアを不用意に信じてはいけない。電通が創るイメージを不用意に信じてはいけない。原発は事故を起こさないと教え続けてきた教育さえ不用意に信じてはいけないのだと経験したのです。
何らかの形で行動に起こさなければ何もしないのと同じになり、彼らを支持したことになるのではないでしょうか。
翻って、陛下の被災者の方々に 膝をつき寄り添うお姿や歩き方まで真似るような低俗な総理大臣が、先頭を切って陛下のご意向を踏みにじり、「象徴天皇」を生涯かけて模索されている陛下のご行為をはっきりと批判している。「象徴天皇」像を具現化できるのは、この世で天皇陛下お一人だけです。
何をやっても裏目に出ているのに、すっかり独裁者にでもなったかのような逆賊安倍晋三を信じてはならない。すっかり先鋭化してしまった「日本会議」の御用学者・評論家・取り巻きなどを信じてはならない。オウムの上祐史浩のようにうそぶく竹田恒泰を信じてはならない。安倍が怖くて何も検証できない安倍ポチマスメディアを信じてはならない。
本来、国民の大多数が感じた陛下のお気持ちをかなえてさしあげたいという気持ちこそ反映されなければ、民主主義国家とは言えないでしょう。
一人の大人の国民として、一部のノイジーマイノリティを好き勝手にさせるわけにはいかない。間違っていることに対して、反対の意思表示の行動を起こさなければ、彼らを肯定し支持したことになってしまうと思うのです。
これが、私が政治的な発言である、生前退位問題などに口を挟む理由です。私ごときの影響力は砂粒ほどに小さい。小さいがやらずにはいられないのです。もう二度と原発事故放射能汚染のような被害を起こさせないために。
以 上 ( 嶋 﨑 )