二股をかける 不道徳な行い
私の人生で、一目惚れをしたという経験は一度もない。
いつも半年近く経ったころから、恋しくなるのだ。
今回も同じ 半年経ってからその面影が浮かんでは消え、切ないため息をつくようになった。
どうやら、久しぶりに恋をしたらしい。
いつもと違うのは、今回は二股状態である事だ。
まことに不道徳な事で、罪の意識を感じてしまうが、どうしようもない。
いつも会う直前は、心が高ぶって冷静になれない。
しかも、直前までどちらを選ぶか迷っている。
なんて不道徳なんだ。これでは、まるで自民党の魔の2回生議員ではないか!
名前は、
凪(なぎ)
と、
いな世(せ)
と言う。
少し変わった名前だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
名古屋駅JR下、名古屋驛麺通りにある隣り合うラーメン店。豚骨か鶏がらベースに魚介系の出汁が加わる。似ているがまったく違う個性だ。どちらに入店するかはぎりぎりまで決まらない事が多い。
どちらの店も、つけ麺を頼む客が多いようだ。私も最近はこのつけ麺に首ったけで、不思議な魅力にはまってしまっている。麺は冷やされているので冷たいが、付け汁は熱く、熱い間が一番美味しいと思う。半分くらい食べていくと、付け汁が生ぬるくなり、食べ物としては中途半端な麺類に堕落する。頼めば付け汁を温め直してくれるのだが・・・。
しかし、そんな不思議な中途半端に堕落した感覚が、つい無性に食べたくなってしまうのである。理由はない。強いて言えば歯ごたえと、のどごしと、濃厚な付け汁が麺にまとわりつきながら口いっぱい頬張り胃に流し込む感覚がたまらない。普通のラーメンでは味わえないその感触に、不思議に惹かれ続けているのである。そういう所こそが、B級グルメの特徴かもしれない。
驛麺通りに入っているラーメン屋さんは全店美味しい。
ただこの二店は予想を超えている。
名古屋駅に行かれたら、ぜひ立ち寄っていただきたい!
自民党の魔の2回生議員のように、
不道徳な体験を味わうがいい!