福岡うどん② 弱肉強食の時代へ突入・・・それはデフレによって生み出された
有名銀行営業上司何某氏が商品説明を始めて間もなく、私は丁重にお断りしました。
LPガス業界が現在どういう状況かを次のようにお話しました。
どんぶりからはみ出したごぼう天ぷら。ずいぶん個性豊かです!
打ち立てを出すから、出来上がるのに少し時間ががかかる。
麺は、伊勢うどんと讃岐うどんの中間。おすすめのお店です。
関東では激しい顧客の奪い合いがあり、「ビン倒し」と呼ばれ、消費者からかなり不信を招いていました。
訪問販売の営業にはブローカーが雇われて、彼らが成果を上げる為にかなりひどいやり口が横行したようで、警察沙汰になった事もあると聞いています。業界のイメージはかなり悪くなったのではないでしょうか。三重県警もその情報を知り、悪質訪問販売にご注意!と注意を喚起しています。
その手法はもともと古くから業界にあったやり口で、大手企業もその手法を時々使って来たことがありました。が小競り合い程度の事でした・・・。
「今お使いのガス屋はこの辺で一番高い。うちのガスに切り替えて頂いたら一年でこんなに安くなります。」
「切り替えは当社ですべて行いますから、この委任状の書類にハンコをついてください。」
その料金は、輸入原価を知る私から見て、不採算価格であることがすぐ分かるほどの安い料金表でした。
新規参入業者は、長年取引関係が出来てしまっている地域でLPガスの新規獲得をする場合、必ず安値価格を上に示したやり方で提案します。
過去に数件、当社でもありました。
替わられたお客様から、一年後お電話で呼び出されたことがありました。
「一年たたないうちにあんたとこと同じ値段になった。せやで、A社のボンベは外させた。ガスをあんたとこに戻すで、ガス持ってきて!」
すぐ飛んでいきました。
今まで、そういう場合戻ってこられることはありませんでしたが、その方は、先方の会社を信じきれなくて価格をずっと注視してこられたのです。業者は必ず、採算価格へ移行していくはずです。
関東圏や関東圏に影響を受けた大手企業が全国展開しています。
今年三重県でも始まりました。今までのような小競り合いでは無く、かなり激しいものになりそうです。
某銀行営業の何某氏には、ガス業界では費用のかかる事がこれから起きてくるから、いつでも使える資源を用意しておかなければなりません。したがって貴社の勧める商品は買えませんとお断りしたのです。もちろん、不採算価格で競合するというような馬鹿なことは出来ません。
当社のガス料金は、当社のサービスを行い続ける為に必要な料金になっています。
競合によって個別に料金を変えたら、長年の信頼を裏切ることになると思っています。
うどんなら、地域地域の良さがあって選ぶ楽しさがあります。競争も個性で勝負できます。
ガスの場合、ほとんど価格しか違いが出せません。
いったいこの競争はどこから生まれたのでしょう。また、銀行が本来の業務を捨てて、なぜ商品を売り歩かなければならなくなったのか?
自由競争という構造改革の正体は?