不景気の真実と、不景気を作りだす原因について・・・ゴーセン道場
今月7日、ゴーセン道場にて初めて経済問題が扱われた。基調講演は、藤井聡 京大教授。
氏は、つい最近まで内閣官房参与として現政権に加わっていたが、消費税増税に反対して来た。
国際社会の中で唯一マイナス成長が日本であるという。
当社が肌で感じて来た不景気感は、間違いではなく、日本社会が貧困化している本当の姿だったのだ。一部の輸出企業だけがたまたま世界景気の恩恵を受けているに過ぎないのだ。景気が良いなど嘘なのだ!
道場で配布され、その後公開されたレジュメを添付します。
なお、分かりやすくするため先頭3ページを後方に移動しました。
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構造改革という自由競争は、死に物狂いの過当競争へ導かれ、人間性を無くし、自殺者を増やすことになります。「自由競争で良いものだけが残り、消費者がその恩恵を受ける」などというお花畑を夢見るネジが緩んだ発言は、まったく現実離れしているのです。これ以上中間層を減らしたら、消費が減り貧困化に拍車がかかるのです。
経済とは中間層を増やすことであり、人間らしく生きることに行きつくのではないでしょうか。
竹中平蔵、小泉純一郎、ようやく彼らが導いた世界が間違っていたと分かった。
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99%の中小企業は、不景気にあえいでいるのだ。
国民の所得は97年の増税後以降、170万円も減収している。今年10%に増税を踏み切るなら、さらに所得は減ると言えそうだ。
藤井氏はこう提案する。
〇成功している国を例に出して、国が財政赤字にしてお金をばら撒くと、国民が豊かになり税収が増える。
〇消費税増税を減税にすれば、消費が活発化し設備投資が増える。
〇グローバリズムや構造改革(自由化)をやめ、保護・連帯で賃上げに向かう。
国民はこの事実を知り、声を出さなければならないと思う。