もうすぐ巣立つ!
我が家の車庫の中に燕が巣を作り、巣立ちも間近。
5月にしきりに燕が飛び交うようになり、車庫の中に巣を作り始めました。
今までも車が汚れるので巣を落としてきました。
今回も作成中の巣を2回落としました。ごめんねと言いながら。
夜、車庫に入ると、燕のつがいがよりそって車庫の中の配線にとまっているのに気づきました。
人の気配を感じただけでいきよい良く飛び出す昼間とは打って変わって、夜間は不活発になるのか目の前1メートル足らずを身じろぎもせず、よりそって私を見ています。いえ、夜は何も見えていないのかも知れません。
自然の脅威の中でたくましく生きるその姿を間近に見て、かわいくて健気で急に愛情が湧いてしまいました。守ってやろうと。
巣も完成し子供も生まれたそんなある日の夜、匂いをかぎつけたのでしょう車庫の入り口でとぐろを巻いて壁をよじ登ろうとする大きな蛇がいるではありませんか。
昔から蛇は大の苦手で、悲鳴が先か逃げるのが先かだったのですが、今回は不思議なほど違います。
クワのような物を手に取り一目散に蛇をたたきました。何度も何度も。
守ってあげるのは自分しかいない。
燕と目があったように思えたあの日から、こうなる運命だったのでしょう。蛇には申し訳ないのですが。
理屈で考えたら矛盾しているのでしょう。
理屈など必要ではない。気持ち悪い物は気持ち悪い。かわいい物はかわいいのです。
守ってあげたいのです。あれだけ怖がっていたにもかかわらず、不思議にも全然怖くなかったのです。
燕もこういう大家だと言うことを察知して選んだのでしょうね。