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お金とは何か? 貨幣発行と「信用創造」 ・・・ 初心者の経済学

2021.02.20

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初心者のための初心者による経済学です。内容は修正する場合があります。


 

 

突然ですが、お金の話をします。

 

「通貨発行」について

 

 

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お金はどのように発行されるでしょうか? ご存知ですか?

「通貨」は、日本銀行が発行する日本銀行券の「紙幣」と、日本国政府発行の「貨幣」からなります。(用語の使用は法律に基づいています。)

 

紙幣なら独立行政法人国立印刷局で、日本銀行券が印刷されます。

(日本銀行券の発行)
第四十六条 日本銀行は、銀行券を発行する。
2 前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は、法貨として無制限に通用する。

 

 

硬貨なら独立行政法人造幣局で、日本国政府発行貨幣が造られます。 

 

 

 

通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律

(貨幣の製造及び発行)

第四条 貨幣の製造及び発行の権能は、政府に属する。

2 財務大臣は、貨幣の製造に関する事務を、独立行政法人造幣局(以下「造幣局」という。)に行わせる。

3 貨幣の発行は、財務大臣の定めるところにより、日本銀行に製造済の貨幣を交付することにより行う。

4 財務大臣が造幣局に対し支払う貨幣の製造代金は、貨幣の製造原価等を勘案して算定する。

 

 

 

山積みの札束のイラスト(お金)

 

経済を考える場合、この紙幣のみを対象にします

「硬貨」は経済の大勢に影響ないためです。

 

 

 


 

 

 日本のデフレ経済から脱却するための方法を考える為には、3つのポイントを押さえなければならないようです。

 

まず「国債発行」とは何か。

次に「デフレ、インフレを決めるもの」は何か。

最後に「信用創造」とは何か、についてです。

 

順番は逆になりますが、銀行が行う「信用創造」からお話しを進めてみましょう。

 

そして、国内の経済を成長させて人々が幸せになる手段をご紹介していこうと思います。

 

 

 


 

 

「信用創造」について

 

英語では、マネー・クリエイション(money creation)、貨幣創造。

日本語に訳すと何故か信用創造になります。貨幣創造で良い筈ですが、不思議な意訳でピンときません。

国民に対して貨幣発行の理解を、わざと分かりづらくしているように思えませんか?

とにかく話を進めてみましょう。

 

 

銀行員のイラスト

信用創造ですか? 

しっ、知ってますとも (;’∀’)

 

 

銀行に100万円の預金が発生し、「借り手」が現れた時に信用創造が始まるという図を作ってみました。

 

 

信用創造とは①

 

 

→ 100万円の預金が、借り手の出現によって9,900万円増え、1億円になるのです。

 

「日銀」は日本で唯一の中央銀行で、正式には日本銀行。https://www.boj.or.jp/about/index.htm/

政府が55%(資本金1億円の内)を出資する民間の銀行で、政府の子会社になります。

 

 

「日本銀行」の画像検索結果

日本銀行 民間ですから株の売買も行います。諸経費を引いた純利益は政府の国庫に入ります。

 

 

「準備預金」とは、銀行の取り付け騒ぎの時等にお金を用意するための預金準備で、日銀当座預金に保有しておかなければなりません。

「日銀当座預金」は、各金融機関等(NPOを含む)の当座預金。一般人は持つことが出来ません。

 

 

 

100万円が1億円に創造される計算式は下の図です。

準備預金の割合は固定ではなく、現在1%。

 

 

信用創造とは②

 

 

 

〇以上が又貸し理論とも呼ばれている解説です。大手銀行のみずほ銀行のHPにも、一橋大学と共同で上記のような用語解説をしています。https://glossary.mizuho-sc.com/faq/show/2292?site_domain=default

 

 

 

「イングランド銀行」の画像検索結果

イングランド銀行

 

〇世界で初めて作られた中央銀行であるイングランド銀行のHPには、以下のような解説が書かれています。銀行の融資とは貸出のことです。

又貸し理論は間違っていて、信用創造に元手はいらないと、途方もないことを言ってのけています。私たち素人にとっては、どちらの言い分も途方もないことですが・・・。

しかし、これは現実に銀行が通貨発行している事実にほかありません。市中銀行だけではなく、日銀もまた信用創造して通貨発行します。

 

 

信用創造とは

 

★貨幣(お金)の発行には、「現金通貨発行」と「預金通貨発行」の2種類があるのです。

 

現金通貨(紙幣)は、財務省の下部組織である独立行政法人国立印刷局が、日本銀行の指示で発行します。

 

 

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壱万円紙幣の原価は約20円 (;゜ロ゜)

 

 

預金通貨の発行は、市中銀行において信用ある借り手が現れた時に、預金口座に記帳することで生まれます。この時のことを万年筆マネーとかキーボードマネーと呼びます。

日銀も国債の買受時に日銀当座預金に記入するだけで償還します。書くだけで何兆円も返済しているのです。

 

 

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信用創造について重要なポイント

 

 景気が良い時は、給料も上がり消費力が高まり「需要」が増えます。需要が増えれば、企業はて設備投資を始めます。企業は銀行からお金を借ります。設備投資をする企業が増えると、信用創造で預金通貨が次々に発行されます。したがって景気が良い時は、社会に出回るお金の量が増えるわけです。

 

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所得も増え、税収が増える可能性が高まります。

 

 

 

 

 逆に景気が現在のように悪い(デフレ)状況が続くと、給料が実質的に下がり消費が落ち需要が下がります。

 企業は昔借りていたお金の返済を優先し、新たにお金を借りて設備投資することをしなくなります。

返済によって銀行が発行してきた預金通貨、例えば上記図に示した約1億円が元の100万円に戻っていく現象が起きます。解説図の流れが反対回りしていきます。

 

 

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デフレが長引けば、社会からどんどんお金が減っていき、収入や貯蓄残高が減り、多くの家庭で貧困化していきます。

もちろん税収も減ります。

 

 

 デフレからの解消策としては、緊縮財政の逆「積極財政」が必要になります。消費税を大きく「減税」し個人消費を高め、公共工事で政府支出を増やしたり所得税の減税をして消費者の収入を増やすことが必要になります。

また企業側には、反グローバル化・反規制緩和策を打ち出して体力を高めるなどが考えられます。

 

 

これらについては、この先でお話していきましょう。