2012/07/20
実は関電は、
大飯原発3号機が フル稼働した今月9日、
火力発電8基を停止しています!!
京都民放から
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火電停止は電力余剰だった! 関電京都支店広報が明かす
関西電力が火力発電8基を停止させたのは、原発再稼働により電力に余りがあるためだった─こんな事実が11日、関電京都支店の総務・広報グループの担当者の発言で明らかになりました。
同日、京都自治労連(池田豊委員長)が行った関電京都支店への要請で関電側が回答しました。自治労連側が火力発電の停止について問いただしたのに対し、電力需要に合わせて停止したもので、原発再稼働を受けて停止したものもあると発言しました。
関電は大飯原発3号機が9日にフル稼働し、同日に火力発電所8基を停止させていました。同社は、原発の再稼働以降も計画停電の可能性があるとして、府民に節電を呼びかけています。
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新聞によるこの指摘は、
リベラルサイドばかりです。
保守系新聞も新聞社の役割を果たして欲しい。
「狂気」とさえ言い続けてきて、(左をクリック)
正しかった。
♫ずっとうそだったんだね~(左をクリック)
♯やっぱくそだったんだね~
2012/07/19
7/18付け中日新聞第一面の記事によると、
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政府の節電要請から15日までの2週間の関西電力管内の電力需給で、
最大需要は二千三百一万キロにとどまり、出力百十八万キロワットの
大飯原発3号機(福井県おおい町)が再稼働しなくても、供給力を9%
下回っていたしたことが分かった。猛暑となり一七日の最大需要はこの
夏一番の二千五百四十万キロワットに達したが、10%以上の供給余力
があった。政府は夏場の電力不足を理由に強引に大飯原発の再稼働に
踏み切ったが、節電効果など需要の見通しの甘さが浮き彫りになった。
関電は五月にまとめた試算で、原発ゼロのままなら七月前半8.2%
の供給力不足が生じるとし、再稼働の必要性を強調した。・・・・・
関電の資料などによると、十五日までの二週間の最大需要は10年
同時期と比べて平均で12%低下。
最大需要の二千三百一万キロワットを記録した瞬間は供給力を
三百四十四万キロワット下回り、大飯原発3号機の百十八万キロワット
を差し引いても余裕があった。・・・・・千葉商科大の三橋規宏名誉教授
(環境経済学)は、「政府や電力会社が、原発を再稼働させるため、電
力需要を恣意的に過大に見積もった結果だ。今後、猛暑になっても電
力は足りると思うが、脱原発の機運を高めるため、ひき続き企業と家庭
で節電の努力が必要」と話した。
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朝日新聞はこうです。http://www.asahi.com/paper/editorial20120718.html
やはり電力は足りていたのです。
今までにも原発に関する公聴会などには、一般市民に混じって
電力会社の社員が原発推進の立場で発言してきました。
今回も又同じ事が行われたに過ぎません。
しかし今までのようには行かず、
かなり風当たりは強くなってきました。
東北電力や中部電力の社員が会社の意向に沿うよう
一般市民の立場に立ちながら
それぞれの会場で原発の必要性を訴えていました。
本当に抽選で選ばれたのでしょうか?
規制の虜のなあなあの関係で、
事前に根回ししたのでは無いでしょうか。
国の体質は昔からこのようなものだったのでしょうか?
事故調の報告にもあるように、
公には関心が無く、自分たちの省益のために動いているのでしょう。
みんなばれてます。
2012/07/13
2011.3.11日本は、
東日本大震災を経験して何が変わったのでしょうか?
そして、次第にあの時の切迫感をも
忘れつつある日本人の心の中で、
今何が残っているでしょうか。
その日テレビ報道された中で、特に忘れられない光景がありました。
今まさに津波に飲み込まれたばかりの母親を、呼び続けている女の子の光景です。
言葉も出ない衝撃的な光景でした。
同時になすすべもない自分の無力さを痛感しました。
──孫正義氏もその報道を見ていたようです。
大自然の驚異の前では、人の力は余りに無力です。
神に祈るしか他に無いかもしれません。
大津波の後に起きた原発総電源喪失、
そしてメルトダウン、水素爆発、放射能の放出。
これについてはどうでしょうか?
福島原発事故は、自然災害ではなく「人災」であると
国会事故調が、報告書の中で指摘しています。
原発事故に関しては、
私のような無力な人間でさへ、もしかすると「原発反対」や、
不十分な災害想定への糾弾を、矢面で行動出来たかも知れません。
それによって、
原発の安全性がより堅牢なものになっていて、
今回の福島のような事故もぎりぎり防いでいたかも知れません。
原発事故については、
私の力が及んだ可能性があったと考えるのです。
そのことは今も私の中で、
後悔と慚愧の念が沸き起こってきます。
政治的発言を敬遠してきた大人達にも、重大な責任があるのです。
野田首相による大飯原発の再稼働の決断は、
経団連等や電力側の意向が大きく働いていると思っています。
最大供給電力の数字の件でも、
そこに「規制の虜」(後に出てきた言葉)の関係が働いていると、
初めから疑って見ています。信用など出来ません。
──「規制の虜」(きせいのとりこ)とは、規制される側とする側の立場や力関係が逆転してしまっている状態。電力会社には何十年もその道で培われてきたスペシャリストが生まれてきているが、規制する側の役所の方は2・3年で交代するため、経験や知識の面で電力側にかなわないという構図が出来上がっていた。そのために立場が逆転し、電力側に都合の良い恣意的な安全基準や引き延ばしが公認されるという経緯をたどるようになった。
彼らは長年の制度に問題があり、個人の責任を明らかにする必要は無いと言う。
本文を読めば、東電側の恣意的な不作為は歴任の責任者にかかることがわかります。
経済産業省や保安員・安全委員会に責任があることは当たり前です。
しかし、「人災」だと決めていながら個人に責任は無いと主張するこの事故調の報告は、
完全な第三者委員会の報告とは思えません。
そもそも大飯原発再稼働の前に事故調の報告は出せたはずです!
つまり第三者委員会としての格調は整えてはいるものの、
最終段階で政府寄りの立場や発言をしていることは、隠しきれないのです。
2012/07/06
「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会──報告書」
が公表されました。
残念ながら、大飯原発が送電を開始したその日でした。
「人災」
「規制の虜(Regulatory Capture)」
「思い込み(マインドセット)」
「単線路線のエリート」
「組織の利益優先」
「閾値はない」
以上が、「要約版」から特に印象に残りました。
国会事故調報告書 http://naiic.go.jp/